むち打ち

 むち打ちは、追突事故で頻発する頸椎の捻挫です。頭の重さを振り子として、頸椎関節の動ける範囲を振り切って動いてしまうことで生じます。

 

 勿論交通事故だけではなく、スキーや自転車の転倒事故、その他、急激に首に外力が加わっても起こります。

 

 おおよそ、骨折等の損傷が無ければ、首にカラーを巻くのが一般的ですが、外力によって、適切な関節を逸脱したまま筋肉が固まってしまうと、予後が長引いてしまいます。特にカラーを巻いた状態ですと、頸椎周辺の筋肉は痩せて細くなりますが、ズレた環境下のままで筋肉が衰退してしまうと、更に治癒に時間を要してしまう場合があります。

首だけではない

 むち打ちは相当な外力が瞬時に加わる事で起こります。その際、首の可動域を超えた力は、更に下の胸椎まで伝わります。むち打ちは、痛みが主に首に出るため、首中心に着目されがちですが、胸椎は肋骨という支えを持った、いわば頸椎の土台でもあるのです。むち打ちは治ったけども、「あれから肩こりが酷くなった感じがする」とか、「どうも頭痛が多くなった気が」等、時間をかけて慢性的な症状が顔を出します。

 また、驚くことに、むち打ちで頭を振り切る外力が、腰の部分にある腰椎にまで達しているという研究結果もあります。あなどるなかれ。

むち打ちが原因で呼吸が浅く?

 肺の呼吸の大部分は、横隔膜という筋肉によって行われています。この筋肉の動きを支配している「横隔神経」は、首の頚椎3~5番目の骨の間から枝のように出ています。