交通事故の後遺症について

 交通事故は、平成28年度の統計によれば、発生件数が約49万9000件で、そのうち負傷者は69万9000人に及んでいます(交通事故総合分析センターしらべ)。

 

 これらのうち、負傷が完全に治癒したという割合は約8割と言われていますが、その反面、残りの2割は、何かしらの症状が残ってしまう状況です。

 

 交通事故による後遺症は、大きく分けて二つの要因があります。まず一つ目は、強い外力によって肉体が壊れてしまい、治癒が不完全で予後が良くない場合。そしてもう一つは交通事故の時の恐怖から、身体が反射的にこわばってしまう精神的な外傷です。

 

 前者の場合は、交通事故発生後に病院で一定の診断を受けられていると思います。病院では画像診断上問題が無ければ、後遺症については期間的に区切ってしまうのが殆どですが、問題点は「動的に関節可動域が制限されている」事に関しての診断は行わないということろです。普段は脳からの命令で、全身の関節の位置を筋肉を使って管理していますが、交通事故のような強く瞬間的な外力が加わると、関節が瞬時に引き伸ばされ、脳の関節位置管理システムにズレが生じてしまいます。すると、正常な関節運動よりも可動性に制限が生じてしまい、これが後遺症の原因になってゆきます。

 

 また、後者の場合においても、精神的な外傷の場合と同じように、関節の位置異常が発生します。しかし精神的な外傷の場合は、関節よいうよりも、筋肉とそれを覆っている筋膜に引っかかりが見られるのが特徴です。

 

 これらの部分は、病気や損傷ではないため、一般的に病院では重要視しておらず、後遺症の解決が遅れてしまう要因にもなっています。