背中の痛み

 背中の痛みで最も多いのは、肩甲骨と背骨との間の痛みです。何か背中をゴルフボールの上に寝転んでゴロゴロしたくなるような違和感。

 

 一見、筋肉の凝りだと思う方が多くおられますが、肋骨や胸椎の関節、その他、内臓由来の関連痛であることが殆どです。

 

 また、頸椎の痛みが肩甲骨の内側まで放散する場合もありますので、まずは的確な原発部位を見つけることが大切です。

筋肉性の痛み

 肩甲骨の内側にある筋肉は限られています。殆どが「菱形筋」という筋肉の辺りに違和感を感じるはずです。これは、肩甲骨を後ろに引き寄せる筋肉で、その逆に、肩甲骨を前に引き寄せる筋肉の緊張が原因で起こる場合があります。

 

 寝違えなどで多いのが、肩甲骨を上に引き上げる「肩甲挙筋」です。当然健康骨を引き上げる動作で痛みや違和感が増幅再現されます。

 

 中でも最も大きいのが僧帽筋。この筋肉は大きいのと引き換えに、付着エリアが多く、全身の補正をする役割を担っています。

肋骨と胸椎

 肋骨は内部の肺や心臓を守ると共に、最も生命維持に重要な「呼吸」の時に働く部分です。可動性があるということは、どこかで運動の中心軸があります。

 

 それが背面の胸椎です。

 

 肋骨と胸椎は「肋椎関節」という関節を有しており、その関節部分のズレや異常が痛みの原因になることも多くあります。

 

内臓の関連痛

 内臓の関連痛は、重度のものから軽度のものまで、多くの幅を持ち合わせています。それだけ自律神経の働きに大きく左右されるのが肩甲骨周辺の症状の特徴です。

 

 肩甲骨の内側は、胸椎でいうと4番目から7番目で、交感神経で連結している臓器は主に「胃」「胆嚢」「膵臓」です。これらの自律性が乱れているとき、同時に肩甲骨の内側の筋肉にも活動の不均衡が起こり、凝り感や強い痛みへと繋がります。

 

 忘れてはならないのは、背中の直ぐ前部には、心臓から出た大きな動脈が走行しており、可能性は少ないとしても、緊急性を持った血管障害も頭の片隅に入れておかなくてはなりません。