
なんかしつこいようですが、事件が起こって逮捕されて「犯人」っていう人が結構多いんですよね。
犯行を犯したかどうかは、最終的に裁判で判断するものです。
少なくとも、逮捕の段階では「犯行を行った可能性が極めて高い」ということですが、その人物が犯したかどうかはまだ分からない。これは「被疑者」と呼ぶものです。
ビックリするのは、逮捕の段階で「犯人には厳罰を望みます」というコメント。
やったかも知れないし、やっていないかも知れない疑いの段階で、まるで透視能力者ですよね。
逮捕されて、検察の取り調べで起訴されると「被告人」となるわけです。
そうすると、犯人って言葉はどこから来るものなのか?
まぁ、少なくとも現行犯で見た人しか犯人という言葉は使えないと思いますね。
昔、札幌のマンションに住んでい居て、夜に帰宅したときに、何やら警察の人がエレベーター前にいました。
何かあったのかな?程度で、エレベーターに乗ろうとしたら、この警察の人に「お話を伺っても宜しいでしょうか?」ということで承諾。
どうも、エレベーター内のフェルト生地を貼ってあった壁面に、誰かが火をつけたということらしいのです。その様を管理人のおばさんが発見。警察に通報ということだったようです。
警察の質問を受けている最中に、管理人のおばさんが、急に眠りから覚めたかのように、私に向かって指を差して「このお兄さんがさっき乗った後に焦げていた!」というのです。
はい??
当然私は仕事の帰りだったので、全く身に覚えもありませんでしたが、管理人のおばさんは、必死に警察の人に「そうよこの人が犯人よ!」と。
さて困った。
警察の人の目の色も変わって、個人情報を沢山聞いてくる。
結局その後は何もありませんでしたが「犯人」っていう俗語の使い方って、やっぱり慎重に行うべきだと思いますね。
そうじゃなかったらどうするの?