
今日は、シャトー・カントラーヌ(フランス)の2005年の赤。
渋みと重さがあって辛口なので、意外とスッキリ期待通りのワインです。
約12年前のワインですが、こういう過去の年数を見ると「当時の自分は何をしていたのか?」と考えてしまいます。
まぁ一言でいうと、何も知らないくせに、粋がって東京で過ごしていましたね。
遡ってみればみるほど「お陰様」。
今の自分は皆さんのお陰様。
と、締めくくればよいものの、やっぱり人間性が最悪の生物(自称)なので、その反対も考えますよね。
「いちいち過去の事を考えていたら、先に進めないだろ!」ってね。
ワインを飲んで思い出していたのは、今日いらしていた、それこそ12年前からの方。
超優秀な海外のエリート大学をお出になられている女性なのですが、現在オリンピックに向けて、とあるプロジェクトを実現しようとしている代表者。
っで、この女性がある会場で受けた質問についてお話しをされておられました。
「もし失敗したらどうしようかと思い悩んだことはありませんか?」という質問に、正直言っている意味が良く分からなかったとのこと。
つまり、失敗か成功かは今から右か左に進まなければ分からないことであって、失敗なんて世の中にはないという考え方。失敗をしたくないところに改革はなし。
二回ぐらい「質問の意味が良く分からないので、もう一度お願いします。」と聞いてしまったそうです。
失敗って、諦めた瞬間に成立するものですからね。
プロジェクトは成功させるためにあるもので、途中段階の失敗を失敗と呼ばないという意味です。
まぁ、本当にエネルギッシュな方。
たまにプレスにも出ていて、通勤途中でスマホで拝見して「アノ人らしい」と思って、口元が緩みながら満員電車に乗っていることがあります。
あ~それも過去のことか。