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使い方

 

「800万円もしたの!?」

 

これは私がまだ20代だった頃に、沢山人生の生き方を教えて下さった方へ投げ掛けた言葉です。

 

この800万円もしたシロモノとは何かというと、「大学生時代に買った車」だそうです。

 

それでも本人は「安い買い物だった」という。

 

私にはさっぱりその意味が分かりませんでした。

 

普通、はい??

 

と思いませんか?

 

よくよく聞いてみると、当時は世界に数えるくらいしか無い車だったらしい。

 

毎日この車が置いてある中古車屋さんに通い、店長さんとアレコレとお話しに行っていたそうです。

 

そしてそこに訪れるのは、当然彼一人ではなく、同じ車種が大好きなマニアが続々と訪れて来ていたのだとか。

 

そりゃそうですよね?世界に数える位にしかない車ともなれば、もはや歌川広重や葛飾北斎の版画を持っているに近い美術品レベルです。

 

っで、結局他の人に買われるのが嫌で、預貯金が50万円の大学生が借金をして買ったのだとか。

 

800万円・・・。

 

そしてこの車をどうして安かったと言ったのか?

 

実はこの話しは、約40年前の思い出話し。

 

40年も前の800万円と言えば、我が国の消費者物価指数で計算をすると、おおよそ今でいうと倍です。つまり1600万円に相当します。

 

それを買って満足をしていたら、ある時、購入した中古車屋さんから一本の電話が。

 

「あの車は誰が買ったのか?」という問い合わせが殺到しているという。そして願わくば乗らせて貰いたいという人がいるとのこと。

 

私だったら断るかも・・・と思って「っで結局どうしたの?」と聞くと「乗りたいって言うんだからOKした」と。

 

ま、40年前も今も潔さには変わりがないようだ。

 

そして待ち合わせの日時に、この中古車屋さんへ行った。案の定というか、待ち合わせに来ていたのは中年のおじさん。確かに経済的に余裕のある年齢ですからね。

 

自由に心置きなく満足するまで乗せてあげたのだとか。

 

っで、その後、この中年のおじさんが連絡先を教えて欲しいとのこと。後日教えた電話番号に早速電話があったという。

 

用件はというと、実はこの中年のおじさんは映画監督だったらしく、これから製作する映画に、この車を使いたいというのだ。

 

映画ともなれば、クランクアップまでかなりの期間、貸し出さなくてはならない。そう思ったのでお断りしたそうだが、この映画監督はまるで確定事項のように交渉を続けてくるという。

 

落としどころとして「映画に出演する女優(当時の大物女優)さんを、撮影の時に自宅と現場までこの車で送迎し、そのまま車と一緒に映画撮影をするというのはどうか?」という事で決まり。

 

何せ借金している身ですからね。

 

それで行き来している内に、この女優さんとも親しくなり、そして車の出演料と送迎代で、結局この車の購入代金の1/3くらいは稼げたのだとか。

 

その数年後にこの車を売ったら、当然資産価値も高いわけです。

 

要するに、元の買った金額よりも出演料+送迎代+車の下取り金額で遥かに元より高く返ってきたそうだ。

 

話は最初に戻って「800万円もしたの?」という私の第一声についておじさんに「この車は高かったのか?」と再度質問をされた。

 

「逆に安いかも・・・。」

 

最後に教えて下さったのは「本当に価値のある物の見る目を養いなさい。ビビッて生きるのは年寄りになってからでも遅くはない。そして自分だってこの車と同じようになることができる。」と。

 

そもそもそんな車を何で買おうとしたのか?と愚問を。

 

「ん~欲しかったから」だそうです。

 

教えて下さったのはこれだけではありませんが、このおじさんがどうして私にこんなお節介を焼いたのかというと、単純に私が不憫に思えたのだとか。それでいて、昔の自分に似ていたし、昭和の時代の貧乏学生がタイムスリップしたかのように出没したので、このおじさんにとって私は貴重人種だったのだとか。

 

ま、昔から変な人に好かれ、あたり障りなく生きる人には嫌われる。そんな習性はありますが。

 

 

あ~、っで、今日の本題はこれではなくて(長いよ!と突っ込まれそうですが)、この間ニュースになっていた内容で「河野太郎外相が外遊用に外相専用機があったらいい」と発言をされたらしいとの記事があった。

 

これについて、マスコミが批判的に「おねだり」という表現で書かれていましたが、私はこれは否定すべきところではないと思った。

 

現状、外務大臣は旅客機で外遊移動のため、行って帰って来たり、また行った先から更に他の国へ行くのに、フライト時間に遅れないように余裕マージンを持って移動をしている。

 

場合によっては天候悪化によって欠航もある。

 

この時間は無駄!!

 

と私は思うんですよね。

 

だったら、移動時間を減らして、ドンドン国益を生む為の外交に行って頂いた方がよっぽど安上がり。

 

現に複数の国の専用機を持った外相と比べ、日本は外遊できる数が大幅に少ないんです。

 

私は外相専用機の購入維持に、納税者一人当たり毎年100円徴収して実現ができるなら喜んで支払いますけどね。

 

日本の納税者人口はおおよそ740万人ですから、一人当たり100円で7億4千万円。

 

年間でこれだけあれば十分だと思いますけど。

 

年間100円は高いんですかね~。

 

それだけ外相として自信&モチベーションがあるのなら、対価として安い費用だと思うんですが。

 

そもそも政治家は数を減らして圧縮し、その分で高給でも良いと思います。人の目を気にして委縮した職種だから優秀な人材が集まらない。

 

北欧のように、ボランティア活動の一環という案も賛成ですが、老後の福利厚生が保証されていない日本では、今からの舵取り変更は非現実的だと思います。

 

その昔に、現麻生財務大臣が総理大臣だった時、高級バーに通ってお酒を飲んでいるという事で野党から国会で追及を受けていました。

 

くだらない。

 

ドンドン行って頂ければ良いと思いましたがね。

 

借金して飲みに行っているのではないわけですし、税金から差し引かれた自分の懐のお金を何に使おうが、違法性がなければいちいち取り上げる事案ですらないはず。

 

ヒガミなの?

 

お金は努力でなんとかできるものだと思います。金持ちになりたければ、それ相応の要領と、探求心と努力が出来れば実現は可能です。

 

世襲だって、ご先祖様が並々ならぬ努力をした結果じゃないですか。

 

どうも世間一般とかけ離れたお金の稼ぎと、使い方をする人を、まるで「悪」であるかのような目で見る社会って、平成が29年にもなって、尚もまだ残っていませんか?この日本には。

 

 

私の価値観が偉そうに聞こえたらすみません。