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押せば押すほど逃げる

 

追いかければ逃げますよね。

 

思いが強ければ強いだけ、適度なサジ加減をとっくの間に越えてしまっているものです。

 

想像してください。添付画像の四角のど真ん中に、もしも2個の球体が接着剤でくっついてしまっている部分があり、それを外部からの圧力で外すゲームです。

 

球体は指先に触覚を感じた時点で既に応力変形するくらいの柔らかさだとします。

 

強く押せば押すだけ、真ん中にあるくっついた2個の球体は硬さがある為に、他を押し退けて押す圧力から逃げて行ってしまいます。

 

表面から一個一個の圧の伝達を丁寧に行い、くっついた2個の球体が逃げないような方向と、効率よい圧力を加えなければなりません。

 

今でも覚えています。私が小学5年の頃、同じクラスの子に「渡したい物があるから家まで来て」と言われ、後日自宅に伺うと、お世辞にも上手くない手作りバレンタインチョコ。何だかこの女の子よりもお母さんの方が張り切っていて忙しない。家の中に招き入れられ、ご飯などの用意がありました。当時の自分は「何?」と思って引いていたくらいでした。

 

その女の子の部屋で「ハイ!」と渡された変な物体。運命の出逢いです(女の子とではなくて)。

 

普通にソレを掴むじゃないですか。

 

すると、ツルンと逃げてしまうおもちゃなんです。

 

握れば握るほど逃げる。

 

逃げて落としそうになってキャッチしようとすれば、落とさずに掴みたいという欲から、どうしても力を入れてしまう。

 

そうすると確実に掴めず逃げて落下する。

 

しかし、そ~っと持てば逃げずに持ち歩くことができるしキャッチもできる。

 

 

いつも私は人の体を触っていると、その時の記憶を思い出します。

 

全てにおいて、過不足なく適正な圧力でなくては成しえない事がある。

 

 

好きな異性をプッシュし過ぎて逃げられていることに気が付かない痛い人、もしくは、タイピングするときに指力か余っているのかバンバン鳴らす人も同じ。

 

そこには自分の満足感と快楽しか得るものがありません。

 

やってやったんだという自己満足。

 

 

さて、不思議とその逃げるおもちゃの色と形は今でもハッキリと覚えています(今考えるとやはり運命の出逢い)。

 

そして、張り切っていたこの子のお母さんの顔も何となく覚えている。

 

しかし、肝心なこの女の子の方の顔を全く覚えていないんですよ。

 

当時の自分はマザコンだったのか?

 

ただ、その後少々事件があって、同じクラスの男の子が、その子の家にチョコを貰いに行った事を授業中に面白半分に大きな声で話したことで、私は人生で始めて「プチン」とキレてしまったんです。

 

この女の子も当然この授業にはいますからね。

 

っで、私は先生がいる中で、この男の子の顔面を思いっきりぶん殴ったんです。やっぱり色々と血が出ちゃうじゃないですか。なんか問題になってしまって、今なら完全な傷害罪です。

 

その辺の力加減は残念ながら出来なかったようです。

 

ただ、なんだかその後、女子からの株は上がりました。

 

だけど私の本心では、この女の子を庇ったというのではなくて、単に言いふらす男の子のやり方か気に入らなかったんですよね。

 

ま、そんな事も知らずに女子からの株は上がりました。

 

しめしめ。