
集団的に意見がぴったり合致することなんてまずあり得ないです。
もやは天文学的な確率。
女性脳の特有でよくありますが、まず最初に詳細の合意がなされていない中で、「美味しかったよね〜!」とか「良い映画だったよね〜!」なんてことはあり得ないはず。
どれもこれも曖昧過ぎで、美味しくなかったかも知れないし、良くも感じなかったかも知れない。
ひとつひとつの合意点を得た結論ではないわけで。
例えば、美味しかったとするならば、何が好みで、そしてその好みにどれだけ合致していて美味しかったのか?はたまた創作的という意味合いで面白くて美味しかったという場合もある。
ようするに雰囲気を崩さない、もしくは「みなし合意」で仲良しを強調したに過ぎない。
むしろそこが個々の価値観を知るに一番重要な部分なのに。
なにより、表向きにという事ならまだ良いが、どうも雰囲気を壊さないことが一般常識であって、それすなわち社会の常識として「そうあるべきだ」と刷り込まれることが恐ろしい。
「ま、本心では違うけど」と思っているのならまだ軽度感染。しかし、完全に感染されつくして、寛解不可能な人も多い。
右見て左見て多勢に何となく付けば自分の個人は安全なんだと。
同じように、最近テレビで見た某番組で「2種の曲を混ぜ合わせ、オリジナルでアレンジして演奏を採点する」というコンセプトの番組があった。
私は音楽に関しては詳しくないんだけど、ま~採点している人っていうものは好き放題言うものですね、アレがダメだコレがダメだと。
じゃあ審査しておられる貴女様の完璧なアレンジをお聞かせくださいよと。
さぞかし感動し、涙する演奏を披露して下さるわけですよね?
オリジナルなアレンジなんですから、それを評価って、結局は好みか好みじゃないかの話です。
聴く側ということは、それぞれのレベルに合った聴こえ方をするという事でもあります。
つ~ま~り、自分の立ち位置と世界観で評価しているものでしょ?
逆に私があなたを審査するのなら、まずアイシャドーが濃すぎ。自分が綺麗に見えていると思ったら大間違い。大体なんなんだ、そのくせしてコメントが「ちょっとアレンジし過ぎて聞きにくくなっている」とか。
まず、そう言っている本人がアイシャドーのやり過ぎ。
ね?それって個人の志向でしょ?結局は。
諸々ある上に更にバカバカしい事に、今度はそれに採点を加えてオリジナルとオリジナルに優劣をつける!!
大きく出るものですね。
私なら審査員を更に審査し、評価の評価を点数化した番組を見てみたいですけどね。
あと、何なんですか?あのカラオケの採点って。
音の正確性?
おかしなことを言います。
確認ですが、音楽って競技ではないですよね??
演奏レベルに合った聞き手側が、たまたま多ければそれはそれで良い音楽。
ですから、プロが求める最高が常に最高であるかどうかではないわけです。
いっそのこと、そういうのが欲しいのなら、全部AIに学習させて、寸分の乱れもない完璧な演奏をロボットにさせたらいいんじゃないの?
ショパン1号とベートベン零号にラフマニノフを弾かせたり。
あ、それなら是非、サリエリ100号とモーツアルト初号機の対戦を聞いてみたいかな?
どうかな~勝てるかな~サリエリ。
人間はロボットじゃないんだよね。
そして人間だから様々な価値観が許容されるわけで、それこそが芸術の原点。
芸術家がそれを捨てたら一体誰が人間を担うわけ?
よって、こんなものを採点しにノコノコと出てくる審査員は芸術家ではない。