今日は最後にいらしていた方が、上野の人体展にこれから行くんですとのこと。
先生は興味はないんですか?と聞かれたのですが、私はホルマリンに浸りきったご遺体にはあまり興味はなく、わりとフレッシュタイプのジューシーで新鮮なものが好みですので。
ま、海外の検死解剖のたぶん自撮り?のDVDくらいでしたら、昔に良く見ていましたのでどこかに沢山あるとは思いますけど、あれはきっとダメなものです。少なくとも我が国においては。
家宅捜索で見られたら、捜査員にはきっと凶悪犯確定みたいな目で見られることでしょう。
医師免許がなくても検死解剖の免許だけ独立して取れる制度だったら、きっと私は真っ先に取りに行っていると思います。
あと、今日は写真のセラミッククリスタルグラスを頂きました。
お貸し頂けるのかと思ったら「差し上げます」と仰る。
高価な商品ですから恐縮です。
特殊鉱石で一部地域でしか取れないクリスタルを、パウダー状にして1400度以上の温度で焼成するのだとか。
この鉱石の持つ独特の振動数が良いようです。
なんだか医学博士の方が開発したらしい。
特徴として、中に入れた飲み物の味が変わるのは勿論ですが、お花も長持ちするようです。
そして指で軽く弾くと、高音の透き通った音色。
高温焼成ですから硬いんです。
クリスタルといえば、ケイ素の含有量が多いのですが、歯や骨や血管に重要な成分です。これをパウダーとして体内に取り込むことに詳しい方が、たまに私のオフィスへいらすのですが、このグラスを見てその方のことをふと思い出しました。
お元気かしら?と。
っで、帰りに山手線に乗っていたら、途中の駅で乗車してきた人が「わー先生!!」と。
どちらさん?と思ったら、先程ふと思い出していたケイ素のかたでした。
不思議なものです。
なにかご用事で?と伺ったら、特殊な風水について教えてもらいに行ってきたとか。
ま、私はたいして興味はなかったのですが、こちらから聞いた手前「面白そうですね!」と返事をしたら、山手線の人が沢山いるなかで「分かったんです!陰陽師(オンミョウジ)なんですよ!恵比寿のガーデンプレイスは特に!」と大きな声で。
結構な横目で複数の乗車客にジロジロと。
ちょっと話題を変えようと、この後はどちらに?と伺ったら「上野」に行くとのこと。
あ〜、上野ねぇ・・・。
きっとこのあと、人体展に行った方とどこかですれ違っているというオチだったり。。。
あ、偶然といえば、だいぶ前に発達障害支援の事業所に講義をしに誘われていると、ここでも書いたと思うのですが、そこの臨床心理士のかたがお見えになられていました。
その時のブログでも書きましたが「私の講義は殆どがアドリブ」というのがモットーなもので、何も考えないで行くんです。
細かな内容なんて特に。
台本の要らない人というか、それが自分をダメにする人なものですから。
これから発表するお題で1時間1000人の前で話続けてください!なんていう方が面白い。だって、取って付けたような身になっていない知識なんて、元から説得力をもって人に話すなんて無理でしょ?経験していない頭だけの知識なわけですから。だったらアドリブで出てきた言葉が自分の実力。
更に自分が追い詰められているなんて最高じゃないですか?自分試しってやつです。とくにSでもMでもないけれど。
人前での恥なんて無礼講。自分が分かっていない部分が浮き彫りになるだけ。自分で自分の不足部分を感じるために、窮地は喜んで買いたいものですね。
実力MAXを試す良い機会。
っで、これが決め手なんですが、予め用意をしてしまうと、直観が見事に働かない。ふと質問をされて数秒でひらめいた内容が結果的に最後はトゥルーなんです。
だからこの発達障害の所にも同じように用意なし。
そもそも医学的にも難しいからこそ改善されていないわけですし、社会に入り込めずに親御さんが悩まれているわけじゃないですか?だったら私みたいな医学を知らない人間がカッコつけて医学書を開いたところで解決なんて出来るわけがない。
ならば、最初から専門用語すらも全部捨ててしまった方が上手くいく。
そして出されたお題が「発音障害の子供をどうしたら改善させられるか」というもの。
良かった、医学を捨てた耳で聞いていて。
だって、その子だって超有名な病院の診察は受けていますし、リハビリには行かれていますから、医学の耳で聞いたら恐れをなしていたことでしょう。
「ん~~~、あ、まず肩を動かす運動をさせること」これを一個目の直観。
っで「レモンを見せること」が二個目の直観。
さらに「眼球を左右に高速に移動させる動きをさせる事」が三個目の直観。
ま、それぞれ頭の中で一瞬でつながった感じがしましたので。
そうは言ってしまったものの、そんなもんで効果が出るはずがない。と、もう一人の自分は言っています。
現にそんな子供の施術なんてやったことないし~!
っで、それらを真面目に臨床心理士の方がやられたのだとか。
そしてその後のコメント。
「いや~本当に貴重な内容を教えてくださりありがとうございました。発音障害のある子には皆アドバイス頂いた項目が、右か左が極端に出来ないという不思議な発見がありまして。」と。
え~~?ウソでしょ??というのがもう一人の私の感想。
しかし、まぁ表向きには「そ・・そ、そうでしょ?凄いでしょ!?面白いですよね!!」なんて言っちゃってるし。
なんて適当な人間だ。
でもその話を聞いていたら、なんか凄いんですよね。
親御さんも兆しが見えたというらしい。
まず、高速に眼球を動かすために必要なものは紅白のテープ。

こんな感じの。これを目の前に見せてスライドさせると、目が勝手に赤いのを追いかけてピクピク高速で動くんです。この追いかける目の動きが、右と左で全く違ったり、片方向には殆ど追わなかったりします。
ま、簡単に背骨や骨盤、頭蓋をササッと調節すれば左右均等に追えるようになる。
確か昔神経学専門医の方から、何かで習ったような気がします。
良く分からないけどこれを使ってみれば何か効果がありそうという事で、臨床心理士の方にお教えしたわけ。
すると、同じように片方を全く追わないという。
っで、ここからが凄いんです。子供ってこういうの真面目に見なくなるじゃないですか。
そしたら赤い所をピカチュウにしたりと色々考えて下さるわけです。
ね?結果OKでうまい事やってくれる。
これを直観ではなく、論理的に説明してしまうと、このピカチュウの発想まで発展してゆかないんですね。結果ダメになる。
だから私は用意しないんです。
教えるとかいう偉い事は私には基本できませんから、答えは相手に出してもらうというスタイル。
肩の運動は、例えて言えば、受話器を肩で押さえながら話すような恰好。
最初はボールを挟んでやってみたらしいのですが、子供は嫌がるのでウサギのぬいぐるみとかでやっているらしい。
素晴らしい発想。
っで、これも発音障害のある子供には一定の統一性がみられるとのこと。
そういわれたら「実は適当なんです」なんて言えませんから、そ・・そ・・そうでしょ?!と。
面白かったのがレモンです。
発音障害の子供は皆レモンが酸っぱく感じていない様子だという。
ペロペロ舐めるらしいのです。
「凄いですね!先生の発見は。」と褒められても、心の中では「適当な感じ???」と思っています。
ただ、それを思い付いた時は、何かいけそうな根拠があるんですよね。
もう一人の自分がそうやってアドリブで口から発してくれる。
この能力は今でも一番頼りにしています。
偶然を偶然でなくしてくれるもう一人の自分。